4種混合ワクチンとは簡単にいうと
ではさっそく簡単に4種混合ワクチンに説明します。
4種混合ワクチンで予防できる病気
では、4種混合ワクチンで予防できるといわれている病気はどんなものなのか見ていきましょう。
破傷風
日本史を勉強しているときにちらーっと聞いたことがある方もいるかもしれません。
日本人の北里柴三郎が発見した病気、破傷風です。
発症すると口が動きにくなることから始まって、動くことがだんだんできなっていきます、
そして最後には全身の筋肉が固まって息が出来なくなり、死に至ることもある危険な病気です。
日本では新生児の破傷風は1995年を最後に死亡例は報告されていませんが、まだまだ世界の新生児の主要な死亡原因の病気のひとつです。
ポリオ
特に5歳未満の子どもが感染しやすく、重症化した場合の治療法はいまだに見つかっていません。
ポリオウイルスに感染しても多くの場合は症状がでない、またはでても風邪のような症状だけですが、約1.000~2.000人に1人に手足にまひが起こるとされています。
まれに重症化し、呼吸をする筋肉がまひすると呼吸ができなくなり、人工呼吸器をつける必要があったり、最悪の場合は死にいたります。
別名、小児まひとも呼ばれており、日本でもかつて大流行した経緯のある病気です。
ジフテリア
基本的には、のどかぜの重い症状で、病気がすすむと心臓や呼吸、神経にも影響をします。
空気や人から人で感染する病気です。
厚い灰色の膜がのどや扁桃を覆うのが代表的な症状ですが、かぜ症状のみで済む場合もあります。
しかし、症状が軽いからと治療をうけずにいるとジフテリアが悪化して呼吸や心臓、神経に影響を与え死に至ってしまうケースもあります。
実は感染すると10人に1人が亡くなっているという報告も…。
5歳以下の子どもは免疫力が低いため、かかりやすいと言われている病気です。
百日せき
感染力がとても強く、大人でも集団感染することがあります。
赤ちゃんは免疫力が低く、感染しやすく重症化しやすいといわれています。
ひどい咳がおこるから、百日せき。
大人は感染しても死亡することはありませんが、赤ちゃんが感染すると息ができなくなってしまう可能性のある病気です。
特に生後6か月以下の赤ちゃんは、より起こりやすいと言われています。
4種混合をうける時期
4種混合の副反応
聞いたことがある人も多いかと思いますが、予防接種をすると身体がびっくりして免疫反応が働き発熱などの症状がでる場合があります。
代表的な副反応
代表的な副反応はこちらです。
- 発熱
- 下痢
- 鼻水
- せき
- 食欲低下
- 注射部位のはれ、しこり、あかみ
特に注意しなければいけないのが、発熱です。
しかし、4種混合の予防接種を受けて副反応として発熱をするのは全体の約1%ほどといわれています。
発熱した場合
発熱したときに気になるのが、
病院に行くべきなの?
赤ちゃんの平熱は高く、発熱の目安は37.5℃以上といわれています。
予防接種をした後に37.5℃以上の熱があれば発熱していると考えます。
しかし原因は予防接種の副反応と分かっているので、発熱したからといってすぐに病院に行く必要はありません。
いつもと変わらない様子でしたら、安静にして他に症状がでないかよく子どもを観察しましょう。
病院に行った方がよい状態
病院に急いで連れて行った方がよいポイントはこちらです。
- 発熱が24時間以上続く
- ぐったりしている
- 食欲がない
- 意識がない、もうろうとしている
- 鼻水や咳をしている
- 嘔吐や下痢症状
この症状以外でも、お母さんが気になるようなら受診をしてもかまいません。
不安ならば、かかりつけのお医者さんに電話で問い合わせてみるのもいいかもしれません。
4種混合の後はお風呂に入れるの?
ただし、発熱している場合は控えましょう。
また、予防接種をした部分はゴシゴシこすらないようにしてください。
基本は入浴可能だけど、病院によって方針が違う場合もあります。念のため接種後にお風呂に入れるか確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
なんとなく、予防注射をしなければならないのは分かっていたけど詳しく知らなかった方。
意外と多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの命は、親にすべてかかっているもの。
育児に忙しい中でも、予防接種を受ける前にはなぜ受けるのか納得した上で挑みたいものですね。
コメント