夏になると気をつけたいのは、熱中症。
特に赤ちゃんや子どもは、自分で暑さやしんどさをうまく伝えることができなかったり、大人が気にかけてあげないと水分補給も忘れがち。
今回は熱中症や脱水予防に効果がある経口補水液の作り方を紹介します。
下痢にも使えるので、覚えておくと便利です。
経口補水液とは

熱中症や脱水に効果がある経口補水液とは、いったい何なのでしょうか。
経口補水液は飲む点滴!
経口補水液とは、身体から失われた水分や電解質を口から補う飲み物。
水、電解質(主にナトリウムイオン)、炭水化物(主にブドウ糖)が一定の割合で調合されています。
下痢や嘔吐、熱中症などで起こる脱水症状を改善するために使われ、飲む点滴ともいわれています。
水やお茶での水分摂取じゃだめ?
下痢や嘔吐、大量の汗によって脱水になるとき、体の中は水分だけでなく塩分などの電解質も不足している状態です。
喉の渇きは水やお茶で潤されますが、電解質の不足は補えません。
経口補水液はその電解質を補うナトリウムなどの成分が含まれているので、脱水に有効です。
経口補水液は赤ちゃんでも飲めるの?
結論からいいますと、赤ちゃんでも経口補水液の摂取は可能です。

市販されている経口補水液のOS1のサイトでもこちらのように記載がされています。
オーエスワンの飲用については、母乳やミルクが飲めていれば、飲用できる
大塚製薬 OS1サイトより引用
飲む量の目安はこちらを参考にしてください。
- 学童 500~1000ml/日
- 幼児 300~600ml/日
- 乳児 体重1㎏あたり30~50ml/日
経口補水液の作り方

では経口補水液の作り方を紹介します。
経口補水液のレシピ
基本の経口補水液
基本の経口補水液の作り方です。初めはこれからチャレンジ!
❁材料❁
水1Lの場合
☞砂糖:大さじ4と1/2(40g)
塩 :小さじ1/2(3g)
水500mlの場合
☞砂糖:大さじ2と1/3(20g)
塩 :小さじ1/4(1.5g)
甘さ&カロリー控えめ経口補水液
ブドウ糖を使用すると、甘さもカロリーも控えめな経口補水液が作れます。
❁材料❁
水1Lの場合
☞ブドウ糖:大さじ2(18g)
塩 :小さじ1/2(3g)
水500mlの場合
☞ブドウ糖:大さじ1(9g)
塩 :小さじ1/4(1.5g)
ブドウ糖は砂糖に比べ、水分の吸収を促進する働きがあるので少ない量で経口補水液を作れます。
カロリーはおよそ60%カットできるんだとか。
ブドウ糖はスーパーやドラッグストア、ネットで購入できますよ。
おいしい?果汁入り経口補水液
飲みにくいと言われる経口補水液。果汁を入れると少し飲みやすくなるのだとか。
今回はレモン果汁を使ったレシピを紹介します。
❁材料❁
水1Lの場合
☞砂糖:大さじ4と1/2(40g)
塩 :小さじ1/2(3g)
レモン果汁:50ml
水500mlの場合
☞砂糖:大さじ2と1/3(20g)
塩 :小さじ1/4(1.5g)
レモン果汁:25ml

どれも1~2日で飲み切ってね♡
経口補水液の作ってみた
実際に基本の経口補水液を作ってみました!

お水は砂糖が溶けやすいようにケトルで煮沸。

容器はなんでもいいですが、フタをして砂糖と塩をシェイクできるようにペットボトルを使用。
お湯を注いで、砂糖と塩を入れて軽く混ざれば出来上がりです。
ペットボトルを使うときは、お湯が熱いので要注意!
砂糖と塩を入れるのも難しかったので、ボウルなどを使う方がいいのかも。
冷やしてから実際に飲んでみました…

おいしいものではない…
まぁ、熱中症予防の薬だと思ったら飲めるかな…という感じ。
息子にも味見してもらいました。

ごくごくごく・・・
思いのほか、しっかり飲んでくれる息子。
離乳食が薄味だからか、甘くておいしいのかな?とにかくよく飲んでくれたので、何よりです。
経口補水液を買うならこれ!
いちいち作るのは面倒!というあなたには、これから紹介する経口補水液を自宅にストックしておくと便利です。
OS-1
経口補水液といえばこれ!私が働いていた病院でもこれが使われていました。
OS-1 ゼリータイプ
飲料のOS-1が飲みにくい場合は、ゼリータイプがおすすめ。病院でも嚥下がうまくできない人に使われていました。
アクアライト
乳幼児用に作られた経口補水液。浸透圧も乳幼児向けに低めです。りんご風味もあり飲みやすい!
お茶派はすぽーつ麦茶
お茶派の人は、熱中症対策に特化して作られたすぽーつ麦茶がおすすめ!安全試験や品質管理もしっかりされているので赤ちゃんでも飲めますよ。
経口補水液を飲むときの注意

経口補水液を飲むときに注意して欲しいことがいくつかあります。
- 薄めない
- 凍らせない
飲みにくいからと、水などで薄めたり凍らせたりすると、塩分や糖分の濃度が変わってしまいます。
特に子どもは美味しくない!と飲んでくれなかったりで工夫したくなる気持ちはよくわかります。
しかし薄めたり、凍らせたりすると経口補水液の本来効果がなくなるので避けましょう。

味になれるように、小さいころから飲ませておくのがいいかも!
脱水症状がひどい場合は経口補水液に頼らず、病院へ受診するようにしてください
経口補水液の作り方 まとめ

いかがでしたでしょうか。
経口補水液はとっても簡単に作れますので、ぜひ挑戦してみてください。
おでかけの際には水筒にいれて持参し、こまめに飲ませてあげると熱中症予防につながります。
冷蔵庫でキンキンに冷やしておくと飲みやすいので、おすすめです。
暑い中のおでかけは、子どもだけでなく親の熱中症も注意が必要。
お母さんも経口補水液を飲んで、こまめに水分摂取をしてくださいね。
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