先日、息子が夜中に急に苦しそうに咳をして救急外来に連れていくことがありました。
診断はクループ症候群。
あなたはクループ症候群をご存じですか?
クループ症候群、赤ちゃんはなりやすく突然起こるもの。
知識として知っておいてもいいのでは?と思ったので、私の経験を踏まえてまとめてみました。
最後に息子の実際のクループ症候群の咳の音声を載せています。
もしものときの参考になれば、光栄です。
クループ症候群って?
クループ症候群とは、どんなものなのでしょうか。
クループ症候群とは
クループ症候群とは、声帯や喉の周辺がウイルスや細菌に感染されたり、アレルギーが原因で炎症を起こす病気です。
炎症が起こると気道が腫れて、空気の通り道が狭くなり、苦しそうな咳がでるのが特徴。
その咳は、犬の遠吠えやオットセイの鳴き声に例えられ、「ケンケン」「オゥオゥ」と普段とは違った咳が聞かれます
クループ症候群の症状
クループ症候群の主な症状はこちらです。
- 発熱
- のどの痛み
- 特徴的な渇いた咳
- 声がかれる
- 息を吸うときのヒーヒー音
- 突然の呼吸困難
夜に悪化しやすい傾向もあり、それによって寝つきが悪くなることも症状のひとつと言われています。
クループ症候群の受診の目安
クループ症候群の受診の目安はこちら。
- 38℃以上の発熱
- 犬の鳴き声のような咳が続く
- 呼吸が困難な状態
- チアノーゼが起きる
- 喉の下や肋骨の隙間がへこむ
呼吸がおかしければ、大至急、救急車を呼んでください。
いまいち判断がつかない場合は、かかりつけの小児科に相談してください。
夜間や休日の場合は、小児救急電話相談「#8000」に電話して対応を相談しましょう。
受付時間は住んでいる都道府県で違うから、そのときに焦らないように事前に確認しておこう!
息子がクループ症候群になったとき
ここからは、息子のクループ症候群が発生した状況について書いていきます
夜中の急な咳と泣き止まない
息子のクループ症候群の症状がでたのは、オットセイのような咳からでした。
22時、突然目が覚めると息苦しそうに「オゥオゥ」と止まらない咳。
20分程度咳は続き、どんなにあやしても泣き続ける息子に私は不安でいっぱいに。
熱は36.8℃と平熱でした。
本当にいつもと違う咳でびっくり!
咳が止まらないので救急外来へ
息子が喘息もちということと、クループ症候群で呼吸困難になることを知っていた私。
居ても立っても居られず、オットセイの咳が止まらないので救急外来へ行くことを決めました。
焦り過ぎて電話相談をするのを、思いつかなかったってのもあるけど…
救急外来は10分もすればあるのですが、病院到着までに症状は消失。
診察してもらうころには、ただの少し機嫌の悪いだけの赤ちゃんでした。
犬の遠吠えやオットセイの鳴き声の咳が20分続き、息苦しそうだった。
などと症状を伝えますが、聴診をしてもらい熱もなく問題ないとのことで診察終了。
痰などが詰まらないように加湿をすることと、気管支拡張の張り薬をもらい帰宅しました。
この時は特に診断がつく訳でもなく、翌日かかりつけに行くように言われました。
心配な夜間、朝に咳再び…
心配して翌朝まで症状がでないか心配な母を背にぐっすり睡眠の息子。
朝起きてからまたも昨日同様の咳が出現しますが、今回はぐずる様子もなく、5分もしないうちに消失。
診察のときに聞いてもらうようにスマホで咳を録音をしました。
ちなみに、朝も体温は平熱の36.5℃でした。
かかりつけの小児科へ
朝一でかかりつけの小児科へ診察へ。
昨夜~今朝の様子を伝え、救急外来へ行ったことを話し早朝の咳の動画を聞いてもらいます。
その後胸の聴診と、喉の観察をしてもらい診察してもらい、「クループ症候群」と診断されます。
喉の腫れや熱がないことから、ひどい炎症が起こっている訳もなく、胸の音からも喘息が悪化している訳でもない。
ただ、鼻水が多くそれにより気道が狭くなって起こったのではないかと。
ただし喘息の既往もあることと、このご時世(新型コロナウイルスの流行)であることから悪化をしないようにと治療をすることになりました。
咳の音の動画、見せたらほめられた!
クループ症候群の治療
ということで、小児科の処置室で息子はクループ症候群の治療をうけます。
治療内容はこちらです。
- ステロイド薬の内服
- ステロイド薬の吸入
喘息で薬を飲みなれている息子ですが、ステロイドの薬は味が苦手だったのかかなり嫌がっていましたが看護師さんの手助けもあり何とか内服。
内服も吸入も病院で1度行うだけで、終了です。
これでほとんどの場合、クループ症候群が再び起きることはないだろうとのこと。
ただ、部屋の湿度を保つこと夜間は起こりやすいことは頭に入れておくように指導されました。
その後の息子の様子
その後はいつも通り、お家で過ごしますが症状の再燃なく元気にすごしてくれました。
ほっ…一安心!
実際の息子のクループ咳
犬の遠吠えやオットセイの鳴き声といっても、パッとしないかと思います。
ということで、実際に小児科でも聞いてもらった息子のクループ症候群の咳の音声を載せておきます。。
少し分かりずらいけど、後半の咳がクループだよ
判断に迷った際は、こちらを参考にしてもらえれば幸いです。
咳の音を録音しておくと診察の材料になります。
余裕があれば録音して、診察時に見せることをおすすめします。
クループ症候群まとめ
いかがでしたでしょうか。
クループ症候群は、小さい子どもには誰にでも起こりうる症状です。
息子のように大きな病気に発展しないことも多いですが、呼吸困難に陥り命に係わる症状になることもあります。
あれ?っと感じたら、病院に行ったり救急電話相談をしたりと行動を起こしましょう。
間違っていても、問題ありませんからね。
この記事が、お役に立てたようなら幸いです。
参考記事 わが子の喘息日記
\これも知っておくといいかも/
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