お正月のお料理と言えば、おせちとおもち!
お正月には、毎年おもちつきもをするおうちもあるのではないでしょうか。おうちでなくとも、近所の公園や学校でおもちつき大会が開かれたり。
つきたてのおもちは特に美味しいのでわが子にもつい食べさせたくなりますよね。
では一体、おもちは何歳くらいから食べさせてもいいものなんでしょうか。
子どものおもちの誤飲に注意
美味しいおもちですが、食べすぎると太ってしまう以外に子どもにはとくに注意が注意が必要です。
それは、おもちの誤飲です。
小さな子どもはかむ力や飲み込む力が弱いです。
もちもちしてかみにくいおもち。
のどに詰まらせやすく誤飲をして窒息する可能性が高いといわれています。
毎年お正月になると必ずおもちを喉につまらせた事故が報告されています。
消費者庁でも、注意喚起されているので一部を紹介します。
子供は、かむ力が弱かったり、歯が生えそろっていなかったり、食べながら遊んだりすることがあるため、窒息事故が起こりやすいと言われています。特に餅は粘着力が強いので要注意です。
子ども安全メールfrom消費者庁
餅を食べさせるときは、必ず大人がそばで見守るようにして、子供には特に以下のことを守らせるようにしましょう。
・ゆっくり食べる。
・しっかりとよくかむ。
・口に入れたまましゃべらない。
・食べているときは動き回らない。
喉に詰まった場合の応急手当には、背中を強くたたく方法や、胸骨を圧迫する方法などがあります。今のうちによく確認しておきましょう。
子どもにおもちを与えてよい目安
ではいったい、いくつになれば安全におもちが食べられるようになるでしょうか。
何歳から食べさせてもいい?
お肉やおせんべいなど、大人と同じくらいの固さのものを食べられるようになるのが3歳ごろ。
よって、3歳がおもちを食べてもいい年齢の目安とされています。
あくまでも目安。
個人差もあるので、自信がない場合は辞めておくのが無難かも。
これがクリアできたら食べられる
- かみ切れる
- 飲み込みぐせがない
- 大人の話が理解できる
年齢以外にも、この条件がクリアできていればおもちを食べることができるといえます。
かみ切れる
おもちは、かたまりのまま飲み込んでしまうと喉に詰まってしまいます。
奥歯が生えそろい、食べ物をかみ切ることができるようになってからが食べさせてもよい目安です。
かみ切ることができるようになっていても、子どもが小さい間は、一口大にカットして与えるようにするなど工夫することをおすすめします。
飲み込みぐせがない
たとえ歯が生えそろっていても、しっかりかむことをせずに飲み込んでしまうくせがある子にはおもちは控えましょう。
3歳でも飲み込みぐせがある子もいるので、要注意!
大人の話が理解できる
おもちを食べる際の注意点をしっかりと理解できるようになってから、おもちは食べさせましょう。
「ゆっくり食べてね」「よくかんでから、ごっくんするのよ」などと言葉を理解してから行動に写せるようになってから食べさせる方が大人も安心です。
おもちが喉に詰まってしまったら
ではここからは、もしおもちを喉に詰まらせてしまった場合のことを書いていたいと思います。
おもちが喉に詰まったら119番
子どもがおもちを喉に詰まらせてしまったら、まず最初は「119番」に電話をしましょう。
たとえおもちを取り除くことができても、低酸素状態が長く続いた場合は後遺症が起きる可能性も十分に考えられます。
恐れることはありませんので、すぐに救急車を呼びましょう。
119番につながったら、伝えるポイントはこちらです。
- おもちで窒息したこと
- 子どもの名前、年齢
- 子どもの状態
- おもちを食べた時間
- おもちを食べた量
- 保護者の名前、住所、連絡先
焦っているとうまく伝わらないこともあるので、気持ちは焦りますが落ち着いて報告しましょう。
おもちが詰まったときの応急処置
救急車を呼ぶと並行してしたいのが、応急処置。
呼吸ができない時間が長ければ長いほど、脳や命に影響をします。
1分1秒が大切となりますので、心配して見守っているだけではなく応急処置を行いましょう。
背部叩打法
子どもを抱きかかえ、頭が身体より下にくるような態勢にします。
肩甲骨の間の真ん中をめがけて、力強く何度も叩きます。
叩いた勢いで、おもちをだす方法です。
掃除機ですう
その名の通り、掃除機の細い吸引管をセットして、のどにあてて最大の出力でもちを吸い取る方法です。
舌を傷つけてしまう可能性があるので、スイッチをいれるのは口に入れてからにしてくださいね。
ちなみに、私のおばは実際にのどにおもちを詰まらせた高齢者を掃除機で救ったことがあります。
笑い話じゃなく、本当に使える方法なんですね。
呼吸や意識がない場合はすぐさま心臓マッサージをしてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
美味しいおもち。しかし、子どもにとってはとっても危険なものでもあります。
食べさせることができる条件をクリアしていても、誤飲してしまうケースもありますので食べさせるときにはしっかり大人が見守って一緒に食べるようにしましょう。
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