赤ちゃん、子どもって驚くほどなんでも口に物を運びますよね。
少し目を離した隙に、誤飲していた…ということがいつあってもおかしくありません。
今回はそんな中でも、特に危険なたばこの誤飲について、看護師の視点から書いていきます。
子どもの誤飲事故で一番多い「たばこ」
あなたは、いろいろある誤飲事故の中で一番多いのがたばこというのをご存じですか。
誤飲事故の相談機関へ、たばこについての相談件数はなんと年間約3,000件!
それは1日平均10件ほどの相談で、全相談の1割を占め、堂々の相談件数第一位だそう。
たばこには有毒成分のニコチンが大量に含まれており、食べてしまってはとっても危険。
頻度の高さ、危険性から考えて、たばこを吸う人がいるご家庭では絶対に気を付けたいですよね。
たばこの誤飲を予防するには
まずは、子どもがたばこを食べてしまう前に予防が必要です。
特にこの点には気を付けましょう。
- たばこや灰皿を手の届く場所に置かない
- ジュースの空き缶などを灰皿代わりに使わない
予防策が大切!
子どもがたばこを食べてしまったら
では、もしも子どもがたばこを食べでしまったらどうしたらいいのでしょう。
食べてしまった量を観察する
まずは、子どもがたばこの食べてしまった量を観察します。
すぐに医療機関に受診
- 紙巻2㎝以上、加熱式1本以上を食べた
- 灰皿の水などたばこが浸かった液を飲んだ
- 詳しい量は不明だが、たばこの葉や吸い殻を大量に食べたと思われる
こちらに当てはまるときは、すぐに医療機関へ受診をしましょう。
症状をよく観察、異常があれば医療機関へ
- 乾いたたばこを少量(紙巻2㎝未満、加熱式1本未満)食べた
この場合は、症状がなければお家でしっかり症状を観察しましょう。
ただし、症状が現れた場合はすぐに医療機関への受診が必要です。
たばこを食べて24時間経っても異常がなければ安心です。
どんな症状に気を付けたらいいのかは、次で紹介します。
たばこを食べたときに気を付けたい症状
子どもがたばこを食べしまい症状を観察するときには、この点に注意してみてあげてください。
- 顔が青白くなる
- 元気がなくなる
- 30分~4時間の嘔吐
- よだれ・冷や汗の増加
こんな症状が出れば要注意。すぐに医療機関に受診しましょう。
たばこの感受性は個人によって差が大きいです。
そのため、食べた量が少量だったとしても症状がでることがあるのでよく見てあげてくださいね。
これ以外もあれ?っと思うことがあればすぐに受診してね!親の勘も大切!
もしものときの相談機関
たばこを子どもが誤って食べたことが発覚すると、焦ってどうすればいいか分からなくなりますよね。
そんなときはこちらに電話をしてみると、少し安心して冷静に対応できるかも。
自動音声応答による情報提供になりますが、365日24時間対応です。
☁これらの機関にも相談もできるよ
・中毒110番 ☎072-727-2499(大阪)
☎029-852-9999(つくば)
(つくばは9~21時対応)
・子ども医療相談 #8000
繋がりにくい場合もあるので、お住まいの地域の医療相談電話を控えておくと便利!
子ども・赤ちゃんがたばこを誤飲してしまったら まとめ
子どものたばこの誤飲はとても危険です。
この際に禁煙をし、お家にたばこを置かないこと自体が子どもにとっても大人にとってもwin-winになること間違いありませんが、なかなか難しいのも現実かと思います。
子どもが興味を持っているものを、口に入れてしまう行動はしょうがないこと。
ですので、せめてたばこをお家で吸う際は、子どものためにも細心の注意を払って管理してあげてくださいね。
この記事によって、たばこを誤飲する子どもが1人でも減ってくれますように。
コメント